2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ホテルローヤル ポップに仕上げられたラブホテルストーリー

ホテルローヤルを観た。 北国の湿原を望むラブホテル「ホテルローヤル」経営者の一人娘・田中雅代(波瑠)は受験に失敗し、渋々実家の仕事を手伝うことになる。 アダルトグッズ会社の営業・宮川聡史(松山ケンイチ)に思いを寄せながら、告白することなく淡々と…

鍋のよく並ぶこの街で

私の住む街、博多は美味しいものが多い。らしい。 夜は観光客やサラリーマンが団らんする屋台の灯りが点在してにぎわい、飲食店も鍋物がわりあい多いようだ。偏食気味の私はその恩恵に預かったことがあまりなく、住んでいる身としては美味しいものが多いとい…

ナンパ師への見方が変わった月曜日

件のナンパ師と会った。 hokorobi.hateblo.jp 最初は毛頭行く気はなかった。相手が見たい映画はというのでジオラマボーイ・パノラマガールだというと、それに行くことになった。 待ち合わせ場所に10分くらい遅れてきた相手は白いシャツと紺色のジーンズ、靴…

ジオラマガール・パノラマガール ただの青春映画じゃない未成年の抵抗

ジオラマボーイ・パノラマガール観た。 高校生同士の青春ラブストーリー、のようでいて思春期映画だった。 主人公のハルコは高校を中退した同い年のケンイチに恋をする。 一方、ケンイチは売春婦の女性に恋をしている。ありきたりな三角関係。 ハルコはごく…

人の好意を拒否するとき、頭に浮かんでいること

私を好いていた人にお別れを告げた。あなたのことは好きだけれど、恋愛関係にはなれないのだ。そう言った。「やっぱり段階を踏まなきゃダメなの?」彼はきく。それすらも的外れだ。ちがう、あなたは初対面の私に告白することで信頼を失ったのだと、そう言え…

映画「スパイの妻」愛を犠牲にする正義とは

「スパイの妻」を見た。 あらすじ 所感(ネタバレなし) 所感(ネタバレあり) あらすじ 1940年の満州。恐ろしい国家機密を偶然知ってしまった優作は、正義のためにその顛末を世に知らしめようとする。夫が反逆者と疑われる中、妻の聡子はスパイの妻と罵られよう…

愛していない異性に「付き合おう」といわれ

私は現在恋人がいない。ほしくはない。好きな人が欲しいとは思っている。 異性と付き合うということは、相手に責任を持つことだと思う。 その人の過去や陰鬱やよくないところ、それらを受け止めるということ。 半年ほど前、男の人に「付き合おう」と言われ何…

あのライブハウスには、もう行けない。

いらんところでまたひとつ黒歴史を増やしてしまった。 去年の今頃だったと思う。私は繁華街近郊のライブハウスへ赴いた。過去にサーキット型ライブフェスに参加したとき一度だけ行ったことのある、キャパ200人のやや小さなライブハウスだった。たかを括って…

考えの浅いナンパ師のザオラルLINE

半年前。 ナンパの聖地という異名を持つ、繁華街に構える大きな公園の側をドロドロした足取りで歩いていると、視界の端にこちらに向かって歩いてくる男を目で捉えた。いつもなら早足で歩いて撒いたりするところだけれど、労働に疲労した私はとにかく座る場所…

何をしても彼のことを思い出す、苦痛の受容。

エンターテイメントを鑑賞していると、そのときの自分に必要なことばをもらい受けることがある。 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を観ていた。ヴォルデモートの過去の幻影に殺されそうになったものの全てを解決したハリーポッターが、ことの顛末を理解して…